「納骨士」と語る男逮捕 「たたり」で水晶1億9千万円売る

 たたりがあるとうそを言い水晶玉を売り付けたなどとして、兵庫県警生活経済課などは28日、特定商取引法違反容疑で、同県高砂市中島、無職の男性容疑者(60)を逮捕した。同課は申込書などから、兵庫、岡山、鳥取、京都各府県の計約120人から1億9000万円の売り上げがあったとみて調べている。

 

 逮捕容疑は、昨年3月、69歳だった岡山県津山市の女性宅を訪問し、「特許庁から認定された『納骨士』の資格を持っている」とうそを言い、墓地の「浄化」工事や水晶販売の契約を結ぶなどした疑い。同課によると、「間違いなく納骨士の資格を有している」などと述べ、容疑を否認しているという。


 同容疑者は以前勤務していた印鑑や表札の販売会社時代の顧客を中心に訪問。墓や仏壇を見ては「墓が汚れている」「祖先のたたりがある」と言って、高額の水晶玉や掛け軸などを売り付けていた。2010年に「墓石納骨士」などの商標登録を特許庁にしていたという。(時事ドットコムから転用)

 

 同容疑者が「墓石納骨士」の商標登録をしていたと言うので、「ホントかな?」と思い調べてみました。すると・・・・・・、なんと以下の登録商標が容疑者名義で存在しました。

 

【商標出願番号】2014-20782

【登録番号】5359655

【標準文字商標】 日本納骨士協会

【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】 

 35 納骨業者からなる団体の会員の募集及び管理 

 41 納骨に関する知識及び作法の教授 

 45 入魂水晶を用いる納骨の執行,納骨に関する情報の提供,納骨執行の取次ぎ 

 

 

 あ~。正にこれですね。しかし、「納骨士」ではありません。「士」とつく商標は、実際にその資格を持っていないと登録できないので、日本納骨士協会として出願したのでしょう。