消臭芳香剤として、初めて消臭パワーを前面に押し出して登場したのが、エステー株式会社の「消臭力」でした。
従来品が悪臭を別の香りで覆っていたのに対し、消臭力は、悪臭を消臭し、さらによい香りをプラスする機能を備えています。
消費者向けに製品展開する同社の商品開発コンセプトは、
「聞いてわかる、見てわかる、使ってわかる」というものです。「消臭力」は、商品特性をズバリ表したものです。
その反面、商標登録は難しかったそうです。
ブランドを保護するため、いろいろな方法で出願し続け、発売からほぼ2年を経て、デザインを含めたロゴとして登録にこぎつけました。
「商標、意匠はブランドを守るために重要なものとして、社内でも広く認識されています。商品価値におけるウェイトも高い」と同社の担当者は語っています。
(日本弁理士会「ヒット商品はこうして生まれた!」)