ヤマザキナビスコ、オレオやリッツの製造終了へ 8月末

 山崎製パンは12日、クラッカー「リッツ」「プレミアム」、クッキー「オレオ」「チップスアホイ」の4製品の製造を8月末で終えると発表した。商標を持つ米モンデリーズ・インターナショナルとの契約が切れるため。9月からはモンデリーズ日本法人が基本的に販売を引き継ぐ。

 

 これらを製造販売してきたのは山崎の子会社「ヤマザキナビスコ」。リッツは1971年、オレオは87年からのロングセラーで、4製品の年間売上高は計約150億円だった。

 

 モンデリーズは世界的菓子メーカーで、日本ではガム「クロレッツ」やキャンディー「キシリクリスタル」を扱う。同社によると「リッツ」「オレオ」の具体的な製造や販売体制は、これから決める。

 

 「ナビスコ」もモンデリーズの商標なので、「ヤマザキナビスコ」は9月から社名を「ヤマザキビスケット」に変える。山崎によると17年12月以降は「リッツ」や「オレオ」と似た商品の製造や販売の制限が解除されるため、競合商品の発売も視野に入れている。

 

 サッカー「ヤマザキナビスコカップ」は、今年はこの名称で実施し、来年以降はJリーグ側と協議して決めるという。(西尾邦明 朝日新聞2016年2月12日)

 

株式会社明治のうがい薬「イソジン」に続き、ビスケットの著名ブランド「オレオ」、「リッツ」もライセンス契約終了です。

これらのビスケットやクラッカーは、特許もなさそうなので、すぐに競合商品がつくれそうです。

イソジンのようなキャラクターは使っていなかったので、新会社「ヤマザキビスケット」は、約150億円の売上減の影響をもろに受けそうです。

日本企業が元々有名だった商標をライセンス契約するのではなく、日本であまり著名でなかった商標のブランド力を上げることには、こういうリスクが潜んでいますね。