無資格で弁理士業務か 男逮捕(NHK2016年6月23日)

特許申請や商標登録などを扱う弁理士の資格がないのに、報酬をもらって特許庁に特許などの申請手続きを行っていたとして、東京の運転手の男が弁理士法違反の疑いで逮捕されました。逮捕されたのは、東京・大田区の運転手男性容疑者(66)です。

 

警察によりますと男性容疑者は、弁理士の資格がないのに3年前の9月から去年1月ごろまでの1年余りの間に、諏訪市で製造会社を経営する70代の男性から依頼を受けた精密機械に関する3件の特許などの申請手続きを特許庁に行い、60万円余りの報酬を得ていた弁理士法違反の疑いがもたれています。調べに対し、男性容疑者は「間違いありません」と述べ、容疑を認めているということです。

 

警察によりますと男性は、特許の申請手続きの相談などで訪れた窓口で男性容疑者と知り合い、格安で特許の申請を代行すると持ちかけられたということです。その後、申請の手続きに不審な点があったことなどから、男性の依頼を受けて日本弁理士会が調べたところ、男性容疑者が弁理士の資格がないことが分かり、警察に通報したということです。

 

警察は、引き続き男性容疑者から話を聞いて、余罪についても調べることにしています。

 

東京大田区の運転手の男性が弁理士と偽って、特許出願を手続きし報酬を得たとして、弁理士法違反で逮捕されました。

 

知らない方が多いと思いますが、弁理士資格を持たずに出願を代理し報酬を得ると、弁理士法違反で罰せられます。なかなか逮捕まで行かないのですが、今回はかなり悪質なケースだったと思われます。

 

ちなみに、殆どのマスコミの方が間違っているのですが、特許申請ではなく、特許出願です。