スーパーカブ立体商標に ホンダ、乗り物初

 ホンダは26日、主力二輪の「スーパーカブ」が、独自性の高い立体形状を商標とする「立体商標」に認められたと発表した。ホンダによると、乗り物の立体商標は国内で初めて。同社幹部は「カブはホンダの化身でかけがえのない財産。権利侵害があれば立体商標を使っていく」と話している。

 スーパーカブはホンダ創業者の本田宗一郎氏が開発の陣頭指揮を執り、1958年から発売している。約半世紀にわたって外観デザインなどに大きな変更がなく、その形を見れば一目でホンダ製と識別できることが商標登録の決め手になった。世界各地で長く生産・販売されてきた実績も評価された。

 ホンダは2011年に特許庁に商標登録を出願し、今年春に認められた。商標保護は日本国内に限られるが、中国など海外では粗雑な模倣品が流通しており、日本と同様に知的財産の制度があれば商標登録を進めていきたいとしている。

 スーパーカブは、日本のほか、世界160カ国以上で販売されており、今年3月までの累計販売台数は8,700万台を超えた。

 <立体商標> 認知度が高く、他社製品と一目で識別できる立体物を商標法で保護する制度。1997年4月施行の改正商標法で、文字や模様などの平面に限られていた商標登録の対象が、立体物まで広げられた。特許庁によると、これまでに認められた製品では、コカ・コーラの瓶やヤクルトのプラスチック製容器など2,400点近くある。デザインの商標登録としては意匠登録もあるが、最長20年。立体商標は半永久的に保護される。(東京新聞から転載)

スーパーカブの形状は確かに著名で識別力がありますね。決して現代的なデザインではありませんが、機能的にも優れているのでしょう。中国で模倣品が多いそうですが、守っていきたい日本の財産の一つですね。