商標「姫路おでん」を不正使用 飲食店の調査着手

姫路おでん公式サイトから転用
姫路おでん公式サイトから転用

地域団体商標「姫路おでん」のブランドイメージを守ろうと、兵庫県姫路市内の食品会社や飲食店などでつくる「姫路おでん協同組合」が市内の飲食店へのPRに乗り出した。3年前のB‐1グランプリ姫路大会で認知度が上がり、商標の不正使用は増加傾向。組合は「観光客に胸を張って提供できる姫路の味に育てたい」と意気込む。(山路 進)

 

 ショウガじょうゆをかけたり、つけたりして食べる姫路おでん。同組合は2011年、特許庁から地域団体商標「姫路おでん」の権利団体に認定された。

 

 正組合員の市内25社・団体、賛助組合員の市内飲食業者56店が加盟。年会費6千円で、姫路おでんの名称を使え、組合の「姫路おでんマップ」やホームページで紹介される。

 

 ところが近年、勝手に「姫路おでん」と名乗る不正が目立ち始め、組合は飲食店の調査に着手。JR姫路駅前で無断で「姫路おでん」を提供する居酒屋など11店を訪ね、加盟を求める文書を手渡して回った。

 

 開店から約1年という居酒屋の男性経営者(37)は「商標があるとは知らなかった」と打ち明け、「姫路おでんを食べたいと来店する観光客も増えた。姫路を盛り上げるために協力したい」と話す。一方、居酒屋チェーンの男性店長は「商標利用にお金がいるならメニューから外すことになると思う」と否定的だった。

 

 同組合の前川裕司代表理事(59)は「東京や大阪でも勝手に『姫路おでん』と名乗る店が出てきた。これまで商標の無断使用は黙認してきたが、本場の味、ブランドを守るため、理解を求めていきたい」と話している。(神戸新聞2014年9月28日)

 

どんな味付けでも、生姜醤油で食べるおでんはすべて「姫路おでん」だそうです。

そうすると、どこで食べても、生姜醤油をつければ「姫路おでん」になってしまうので、商品の範囲が広すぎるのでは?